仕事用品専門店「プロノ」を展開するハミューレが東北出店加速、1日の「仙台六丁の目店」に続き12月には「多賀城店」出店、来年は岩手などで7店舗を計画

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 仕事用品専門店「プロノ」を展開するハミューレは1日、本州1号店となる仙台六丁の目店(宮城県仙台市若林区6丁の目南町)をオープンした。震災の復興需要など作業着、作業用品のニーズが高く同社が得意とする農業、漁業向けにも売り上げが見込めるため出店した。12月上旬には2号店となる多賀城店もオープンさせ本州出店を加速させる。(写真は、ハミューレ武居秀幸社長)

  
 ハミューレはこれまで道内で「プロノ」を出店してきた。2年前から札幌市白石区に物流センター(1200坪)を設置してデリバリーや商品の自動発注など物流システム改革を行い、多店舗展開できる体制を整え、出店数をこれまでの年間2店舗から一気に加速。 
 
 今年は5月に釧路東店と西店、6月にFC(フランチャイズ)の手稲店、7月に旭川末広店、10月に帯広西店をオープン。今回、本州初出店となる仙台六丁の目店に続き、12月上旬には2号店となる多賀城店もオープンさせて一挙に7店舗のスピード出店を達成する。これによって、32店舗体制になる。
 
 仙台六丁の目店は売場面積215坪で「プロノ」の標準タイプ。従業員は正社員3人、パート6人で運営、年間売上高は2億円を見込む。また、多賀城店は売場面積242坪で運営体制や年間売上高は仙台店と同じ。仙台店はラーメンチェーンで東証1部の幸楽苑などが集積する立地で、多賀城店はドラッグストアのツルハや家電量販店コジマなどが近隣に集積している。
 
 ハミューレでは、来年以降も東北出店を進める予定で、既に盛岡への出店が決まっているほか、他の県へも出店し7店舗程度をオープンさせる意向。また、東北出店に伴い1000坪クラスの物流センターも仙台近郊に来年2月に設置する。
 
 同社の年間売上高は2012年8月期で約40億円。構成比は店舗が87%、安全靴や手袋、長靴などのPB(プライベートブランド)商品の卸売とネット販売が合わせて13%。多店舗化と卸売部門の強化、ネット販売で2016年8月期には売上高100億円、経常利益10億円を目指す。なおこの時点で、本州と道内の店舗数はほぼ同数とみている。

※2012年11月8日記事の一部を修正

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