2019年1月31日に閉館したJR函館駅前の「棒二森屋」の本館(若松町17-12)とアネックス館(同町16-16)。そのうち、「アネックス館」は、期間限定で「函館駅前ビル」として運営されてきたが、1月31日で営業を終了した。これによって、名実ともに「棒二森屋」は消滅、2022年後半には解体工事に入り、新施設の建設が始まる。(写真は、営業していた頃の「棒二森屋アネックス館」)
(画像は、「棒二森屋」跡の再開発イメージパース=函館駅前東地区市街地再開発準備組合のホームページより)
アネックス館は、1982年にオープンした施設で、「棒二森屋」本館と同時に閉館。地下1階、地上7階建て。施設を運営する中合(本社・東京都江東区)は、解体工事に入るまでの3年間の期間限定で「函館駅前ビル」に名称を変更、1~6階(4階は使用せず)を利用して営業を続けてきた。2 階から上は、元々アネックス館に入っていたテナントと本館のテナントが入り、洋服・雑貨、時計、カフェなど20店舗が営業してきた。
「函館駅前ビル」の営業終了によって、「棒二森屋」建物の利用は終了、今後は建物の解体、再開発事業に進む。事業主体は、函館駅前東地区市街地再開発準備組合(組合に移行予定)で、イオンモール(本社・千葉市美浜区)と西松建設(同・東京都港区)が事業協力、ユーデーコンサルタンツ(同・大阪市中央区)が運営支援を行う。
本館跡の北側に4階建て商業施設、南側に25階建てマンション、アネックス館跡には24階建てシティホテル(245室予定)の建設が計画されており、竣工は2026年。住宅・商業施設にはタカラレーベン(同・東京都千代田区)、ホテルにはケン・コーポレーション(同・同都港区)が参加する。