コープさっぽろ(本部・札幌市西区)が展開する「コープさっぽろオタモイ店」(小樽市オタモイ1丁目3-26)は、9月30日(木)に閉店する。オープンから34年、人口減少に伴う利用客減で赤字が続いているため維持できないと判断した。(写真は、「コープさっぽろオタモイ店」)
「オタモイ店」は、1987年にオープンした。当初は、国道沿いだったため活況を呈し、休日には来店客の車が国道に数珠繋ぎになることもあった。そのため、駐車場を増設して対応した。しかし、1994年に国道5号線の長橋バイパスが全線開通、その影響を受けて利用客が減り続けた。また、人口減少が続く小樽市の中で、店舗周辺のオタモイ地区は減少スピードが早く、利用客減に拍車をかけた。
コープさっぽろは、2017年に店舗をリニューアルして商圏範囲を拡大、利用客の増大を企図したが底上げには結び付かなかった。このため、今年6月の総代会で閉店の考えを示し、このほど9月30日18時で閉店することを決めた。これまでの利用客には、宅配トドックや移動販売車の巡回でフォローする。
同店の土地は、約1047坪(3458㎡)、建物は約505坪(1669㎡)、売り場面積は約229坪(757㎡)。土地は一部コープさっぽろの保有だが、大半の土地と建物はリースで賃借していた。コープさっぽろの小林和博・執行役員店舗本部長は、「バイパスの開通以来、客足が遠のき、足元の人口減も重なって店舗運営は厳しい状況だった」と閉店の事情を話している。