旬の果物を使った杏仁豆腐やプリン、フルーツサンドなどスイーツの新ブランド「トヨヒコ」がお目見えする。16日(金)、「コープさっぽろ西宮の沢店」(札幌市西区)のベーカリー部門の新しい展開としてスタートする。秋にはもう1店舗で導入する。(写真は、「トヨヒコ」のプリン各種)
(写真は、「トヨヒコ」のフルーツサンド)

 コープさっぽろ(本部・札幌市西区)の主力客層は、中高年で固定客として売り上げを支えているが、若い世代の利用客が少ないのが難点。毎週火曜日を「ちびっこコープデー」に設定、ファミリー層の来店動機を高める施策を打っているが、新たな展開としてスイーツ部門に独自ブランドの「トヨヒコ」を立ち上げることで若い世代の来店を促すことにした。

 昨年2月から開始した惣菜強化の「大惣菜化プロジェクト」のコンセプトを利用。農産部門が仕入れて販売している果物などを一部使用、店内で調理して販売する。品目は、杏仁豆腐、プリン、フルーツサンド、フルーツティー、フルーツビネガー、スムージー、ワッフルなど40品目。「成城石井」(本社・横浜市西区)がベルギーから直輸入しているワッフルも揃える。価格は、300円台から。ブランド名の「トヨヒコ」は、生活協同組合の創設者、賀川豊彦から引用したという。

 コープさっぽろ執行役員商品本部副本部長の鈴木裕子氏は、「全国を調査して当生協の管理栄養士とも試行錯誤しながら作り上げたスイーツ。売り場には毎日同じものが並ぶとは限らないので、お客さまには宝探しをするような感覚で来店してほしい。買い物が楽しくなるような売り場を展開したい」と話している。
※2021年7月14日記事一部修正しました。



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