札幌市営地下鉄南北線の中の島駅に直結しているミニスーパー「SHOPS」(ショップス)が7月31日で閉店する。既に新たな商品の納入は行われておらず、店頭在庫のみの売り切り販売となっている。ミニスーパーは、コンビニエンスストアやドラッグストア、スーパーの狭間で苦戦を強いられているところが多く、SHOPSも例外ではなかった。閉店後は、新たな食品スーパーが居抜き出店する予定だという。(写真は、7月31日で閉店する「SHOPS」)
あるデータによると07年3月末には道内で738店のミニスーパーがあったが、12年3月末では594店になっており144店が閉店した。小売業で見たシェアでは、07年4月時点で6・8%だったものが12年4月時点では4・2%に下がり、5年間で2・2ポイント落ちている。コンビニエンスストアは同じ時期に3・9ポイント、スーパーも2・3ポイントそれぞれシェアを伸ばしており、ミニスーパーの落ち込みは著しい。
食品卸の集約やスーパーをはじめとしたディスカウント競争からミニスーパーが商品調達や価格面で苦戦を強いられ、閉店に追い込まれている構図が浮かぶ。
SHOPSは、地下鉄駅直結の利便性から常連客も多かったが、こうしたミニスーパーを取り巻く構造的な問題を払拭することができず閉店を決めた模様。
SHOPSの店舗は中地階と中二階の変則的な売り場で総フロア面積は300坪を超える程度。7月31日に閉店後は、道内の食品スーパーが居抜き出店する見通しで、8月中旬には装いも新たに新店舗がオープンすることになっている。