旭川を中心に小型の低価格食品スーパー「DZマート」を展開しているダイゼン(本社・上川郡鷹栖町)は、7月中旬の予定で「DZマート芦別店」(芦別市)を新規出店する。同社は人口減少地域での店舗運営ノウハウがあり、芦別市でも売り上げが見込めると判断、進出を決めた。(写真は、「DZマート芦別店」の建設現場=ダイゼン提供)
出店場所は、芦別市北4条東1丁目で、周辺には「ホーマックニコット芦別店」、「ツルハドラッグ芦別店」、「マックスバリュ芦別店」のほか、「ローソン芦別北4条東店」、「セブンーイレブン芦別北4条店」が集積している。敷地面積は約984坪(約3247㎡)で、そのうち建築面積約331坪(約1092㎡)を利用して平屋建ての建物を建設する。売り場面積は約280坪(約924坪)。敷地は借地と一部自社所有地で、建物は自社物件。設計は、アラシキ建築設計事務所(札幌市中央区)、施工は東成建設(本社・旭川市)。
店舗は、昨年9月11日にオープンした「DZマート美瑛店」と同様に買い物かごを使わないカートイン・カートアウト方式のレジとする。また、飲料や菓子を強化した売り場にする。
同社は、人口約7700人の枝幸郡枝幸町や人口約6700人の苫前郡羽幌町にも出店しており、現在も売り上げ、利益ともに伸びているという。今回の芦別市への出店についてダイゼンの柴田貢社長は、「人口が減少しているとはいえ、芦別市と周辺町村を含めると約1万5000人の商圏がある。競合他社の価格調査をした結果、ディスカウント形態の当社は共存できると判断した」と話している。
「DZマート」は現在、旭川市内に9店舗、道東に5店舗、道北に6店舗を出店。「芦別店」は空知地区初の「DZマート」で21店舗目になる。