アークス(本社・札幌市中央区)子会社のラルズ(同・同)は、「ビッグハウス千歳店」(千歳市日の出1丁目1ー66)のリニューアルを機に「スーパーアークス千歳店」に業態転換して25日にオープンさせた。※写真は外観を除いていずれも許可を得て撮影しています。(写真は、25日に転換オープンした「スーパーアークス千歳店」)
(写真は、水産コーナーに新設した水産惣菜の「おさかな食堂」売り場)

 1996年9月に「ビッグハウス」としてオープンした同店は、外壁や屋根等の経年劣化が進んだことや地球環境問題から生産休止になる、特定フロンガスに変わる冷媒を使用した冷凍機に切り替えるため、約3億円を投じてリニューアルした。それを機に、業態を一物三価でまとまって買うほど安くなる「ビッグハウス」業態から、量販業態を残しながら品数を増やし鮮度をより向上させた「スーパーアークス」業態に転換した。店舗面積は約907坪(2999㎡)に変化はない。

 水産や食肉のコーナーでは、各部門の調理担当者が新鮮な素材を使ってインストア調理した惣菜を「さかなや食堂」、「ミートデリ」と名付けて販売するようにしたほか、デリカコーナーでは「3種チーズで焼き上げたハンバーグ&ポテトセット」、「ガーリック仕立てのチキンクリームプレート」などを新たに提供、ベーカリーコーナーでは500円ピザ、高級食パン「グランシャリオ柔(やわらか)」もラインナップした。リーチイン冷凍ケースも導入して冷凍食品も充実させた。

(写真は、食肉コーナーに設置した肉惣菜の「ミートデリ」売り場)
(写真は、日清食品千歳工場直送のカップヌードル売り場)

 千歳市内には食品工場が多いため、従来からカルビーや岩塚製菓、日清食品、キリンビールなどの商品を直送販売するコーナーがあったが、それらをより強化して地元工場産をアピールする陳列をしている。その他、衛生用品売り場を通常の店舗の倍にしたほか、新たにアイリスオーヤマの電気圧力釜や炊飯器、ホットプレートなど調理家電コーナーも設けた。レジ周りでは、フルセルフレジ8台を新たに導入した。

(写真は、キリンビール千歳工場直送のビール売り場)
(写真は、新設された家電コーナー)

 同店の商圏には自衛隊官舎が多く、来店客の公務員比率は30%を超えている。転勤族も多いため、全国各地のご当地ラーメンなどの売れ行きが良いという。ラルズは千歳市内で今回リニュールした「スーパーアークス千歳店」と「スーパーアークス長都店」(勇舞8丁目1ー1)の2店舗を展開している。「長都店」の周辺は新興住宅地で人口増が続いているため、売上高では「長都店」が上回っている。ラルズでは、「千歳店」のリニューアルによって年間売上高を現状の約28億円から10%アップ、「長都店」を上回る計画を立てている。


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