最近は少なくなったが、屋根に特徴のある商業店舗と言えば、「アルペン」や「ハローマック」などがあった。今では滅多にお目にかからなくなったが、それでも街角や郊外には旧「アルペン」や旧「ハローマック」の店舗が居抜きを繰り返しながら利用されている。そうした物件の一つが、また姿を消そうとしている。(写真は、解体工事が進んでいる旧「アルペン」店舗を利用した「イエローハット石狩街道太平店」)
三角屋根が特徴の店舗と言えば、アルペン(本社・名古屋市中区)のスポーツ専門店「アルペン」。1990年代に多くつくられたスタイルだそうだが、札幌市内では今でも店舗が入れ替わりながら、その建物が使われているケースがある。「イエローハット石狩街道太平店」(札幌市太平2条1丁目1ー10)もその一つだった。
この旧「アルペン」店舗がいつ頃建てられたのかははっきりしないが、調べてみると2007年4月にオートバックスセブン(本社・東京都江東区)のFC(フランチャイズ)店舗として「オートバックス走り屋天国セコハン市場札幌店」になり、その後、11年7月にはイエローハット(同・同都千代田区)の店舗に切り替わっている。
主は変われども建物は脈々と受け継がれてきたわけだが、その「イエローハット石狩街道太平店」もついに20年8月30日に閉店。その後、建物は残っていたものの、いよいよ解体されることになった。解体工事は21年1月中旬から始まっており、2月末には完了する予定。解体を手掛けるのは大和ハウス工業(本社・札幌市北区)の北海道支社(札幌市東区)。店舗所有者は有限会社和田商事(札幌市北区)。
店舗が入れ替わりながら三角屋根は存続してきたが、この店舗もいよいよ見納めとなる。なお、旧「アルペン」の三角屋根店舗の一つは、札幌市白石区の「サツドラ白石本通店」(本通13丁目南5ー1)として残っている。