札幌に本社を置く株式上場の総合スーパー・食品スーパー3社の2020年10月度売上高前年比によると、暦の関係で昨年より土曜日が1回多かったことや消費増税買い控えの反動増によるプラスの影響もあって、アークス(本社・札幌市中央区)、イオン北海道(同・同市白石区)、北雄ラッキー(同・同市手稲区)ともに前年同月を上回る結果となった。(写真は、イオン名寄ショッピングセンター)
アークスは全店ベースが前年同月比109・1%、既存店ベースが同108・0%になった。全店・既存店ともコロナ禍の巣ごもり需要が始まった今年2月以降、9ヵ月連続で前年を超えた。客数は、全店ベースが同100・3%、既存店ベースが同99・3%、客単価は全店ベースが同108・7%、既存店ベースが同108・8%。
北海道6社(ラルズ、東光ストア、フクハラ、道東アークス、道北アークス、道南ラルズ=計219店舗)の売上高は、全店ベースが同109・0%、既存店ベースが同108・7%になった。客数は全店ベースが同99・7%、既存店ベースが同99・4%、客単価は全店ベース、既存店ベースともに同109・3%だった。東北3社(ユニバース、ベルジョイス=計124店舗)の売上高は、全店ベースが109・2%、既存店ベースが同107・1%。客数は全店ベースが同101・2%、既存店ベースが同99・2%、客単価は全店ベースが同107・9%、既存店ベースが同108・0%だった。
イオン北海道は、全店ベースが前年同月比190・8%、既存店ベースが同105・1%になった。「イオン」など総合スーパー(GMS)、食品スーパー(SM)、ディスカウントスーパー(DS)の3業態ともに前年を超えた。既存店ベースでは8月、9月と前年割れだったが3ヵ月ぶりに持ち直した。
部門別に見ると、衣料部門は全店ベースが同102・5%、既存店ベースが同101・3%、食品部門は全店ベースが同230・9%、既存店ベースが同104・0%、住居余暇部門は全店ベースが同136・1%、既存店ベースが同1170%になった。消費増税による買い控えの反動で衣料、住居余暇ともに前年を大きく超えた。ただ、全体の客数は前年を下回る状態が続いている。
北雄ラッキーは、既存店ベースが前年同月比1040%となり、3ヵ月ぶりに前年超えになった。衣料部門も同107・0%だった。「山の手店」(札幌市西区)など地域の旗艦店が好調だった。客数は同94・7%、客単価は同109・9%。