マックスバリュ北海道は20日、「マックスバリュ士別店」(士別市大通東18丁目)をディスカウントタイプの「ザ・ビッグ士別店」に転換し23日にオープンすると発表した。道北地域では初の進出で、ザ・ビッグ店舗としては初の宅配サービスを行う。業態転換によって従来に比べて2倍弱の売上高を狙う。
ザ・ビッグは、家庭での使用頻度の高い商品を中心に激安価格で販売するもので、生鮮食品や生活必需品の価格は地域で最も安いゾーンを狙った業態。
陳列ケースは、単品大量陳列に対応した什器に変更、商品の補充回数を減らし、一部商品は段ボール箱のまま陳列、店内作業の効率化によって低価格を毎日継続できるようにしている。
マックスバリュ士別店は、2003年7月にオープンしたが、ここ数年は売上げが低迷、ザ・ビッグに転換することで売り上げアップを狙うことにした。
店舗面積は6147㎡でザ・ビッグの直営部分は1716㎡。店舗内にはツルハドラッグとクイックカットBB(理容室)、ホワイト急便クリーニングがテナントとして営業する。店舗外には美容室「ランド・ヘアー」とラーメン店「味の時計台」がある。
ザ・ビッグはイオングループの食品スーパー「マックスバリュ」各社が展開しており、士別店は全国で111店舗目。道内では14店舗目になる。
イオングループのイオン北海道が旭川春光店(旭川市春光町)を3月に激安タイプの売り場「買って実感!毎日がお得な店」に転換しており、同じグループのマックスバリュ北海道は旭川市内で展開している既存店舗の「ザ・ビッグ」化を今回は見送り、士別店の転換を優先させた。
マックスバリュからザ・ビッグへの転換で従来のサービスを打ち切っていたが、今回は地域の事情から宅配業務を初めて継続することにしている。高齢の買い物客の間では、宅配を希望するケースが多く、今後地域によっては他のザ・ビッグ店舗でも宅配業務を付加することを検討していく。