日本アクセス北海道、スーパー・ドラッグ向け堅調で上期売上高6%増481億円

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 日本アクセス北海道(本社・札幌市東区)は、同社の取引先などで組織する「北海道アクセス会」の2020年度フォーラムを2日、札幌市中央区の札幌パークホテルで開催した。(写真は、事業報告を行う日本アクセス北海道・布施和博社長)

 会場は3階のパークホールとエメラルドに分け、1テーブル1人の着席にするなどコロナ対策を徹底した上で約190人が参加した。北海道アクセス会会長のサンマルコ食品・藤井幸一社長の挨拶の後、日本アクセス北海道の布施和博社長が上期の事業報告を行った。
 
 上期(2020年4~9月)売上高は約481億円、前年同期比106・3%で、供給先別では、ナショナルチェーン108%、リージョナルチェーン110%、ドラッグストア110%、コンビニ93%、外食・業務用78%になった。
 同社が扱っている道産品の売り上げは、道内外での北海道フェアや東京と北海道を結ぶ幹線物流を利用した道外への定番商品供給が順調で、上期は28億円。布施社長は、「牛乳が全国的に逼迫しており、特に首都圏や近畿圏では不足気味になっている。3~5年先を見据えて乳量を確保しておかなければ道外のお客さまに供給対応ができなくなる」と述べ、既に北海道の一部乳業メーカーから来年以降の増産協力を取り付けたことを明らかにし、今後も道外向けの販路拡大に努めることを強調した。なお、20年度の道産品売り上げは50億円を突破し55億円になる見通し。

 同社では、北海道の魅力を伝えることをコンセプトに、今年から商品開発課を新設して商品開発に取り組んでいることも報告。これまでにアイスクリーム6品、冷凍饅頭2品を開発し、1月からコープさっぽろ、ラルズ、サツドラ、ダイイチ、フクハラなどの旗艦店舗を中心に発売。上期累計でアイスクリーム6万個、冷凍饅頭は9万個を販売したことを示した。道外でもライフ、アルプス、コープこうべ、遠鉄ストア、ヤマナカ、イトーヨーカドーなど13企業でフェアを行いアイス、饅頭を合計3万個販売した。

 また、「ファミリーマート」の東京・神奈川約1000店舗で北海道フェアを開催。布施社長は、「サッポロクラシック、カズチーなど15品を提供して北海道の魅力を届けた。フェア期間中にクラシックは11万本、ホリのじゃがいもコロコロチーズは3万個、札幌ぐるめフーズの夕張メロンキャラメル1万個、井原水産のカズチーは6000個販売した。ファミリーマートでは年末にも東京・神奈川で同様の北海道フェアを開催する」と話した。

 その後、講演会が行われ、プロフィギュアスケーターでスポーツコメンテーターの八木沼純子さんが『滑り続けることで見えてくるもの』をテーマに自身のスケート人生を振り返った。八木沼氏は13歳でジュニア世界選手権に出場したが、その時に帯同した1人の女性から「表彰台に登れないのなら誰を連れて行っても同じ」という言葉を浴びせられたことが、スケートを続ける発奮材料になったと話していた。

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