コープさっぽろがレジ袋辞退者1人につき0・5円の拠出で基金を積み上げている「コープ未来(あした)の森づくり基金」は9日、当別町の道民の森で5回目となる植樹祭を行った。バス5台で親子連れの組合員など約250人が植樹場所となる神居尻地区牧野跡地の協働の森づくりゾーンに集まり、1時間かけてシラカンバなど5種類の苗木を植えた。基金による植樹祭は、道民の森を含めて全道10地区で開催される。(写真は、植樹の説明をする林朋子理事=左と森林ボランティの助言で苗木を植える子どもたち)
「コープ未来(あした)の森づくり基金」は、2008年に創設され同年から全道で植樹活動を実施している。植樹場所のひとつである道民の森当別神居尻地区牧野跡地に用意された敷地は、当初10年間かけて満杯にする計画だったが、5年目となる今回の植樹で敷地は木々でいっぱいになるため、来年以降は別のゾーンで植樹を行うことになっている。
協働の森づくりゾーンAでは最後の植樹となるこの日、基金運営委員長の北大森林政策研究室柿澤宏昭教授が「苗木は何十年もかかって成長するが、それまでサポーターである森林ボランティアの人たちがきちんと育ててくれる。木々の成長やボランティアの協力に思いを馳せながら森づくりに取り組んで欲しい」と挨拶。
続いて林朋子理事が「最初に植えたシラカバが種を付け始め少しずつ成長している。今回、植樹に参加した子どもたちが大きくなってもずっとこの森を見守ってくれると嬉しい」と参加者にアピールした。
その後、組合員約250人は森林ボランティアの指導を受けながら0・5haの敷地にシラカンバ、エゾヤマザクラ、イタヤカエデ、ホオノキ、ナナカマドの5種類の苗木1500本を植えた。「雪で倒れてしまうのでまっすぐ植えるのがコツ」、「根が隠れるくらいまで穴を掘ると良い」など初めて参加する子どもたちにボランティアが声をかけて1時間ほどですべての苗木の植樹を終えた。
このゾーンでは、道民の森に適したケヤマハンノキやハルニレ、ミズナラなどを含め5年間で6000本の苗木が植えられた。来年以降も別のゾーンを使って植樹活動を続けていく予定。