アークス(本社・札幌市中央区)の子会社、ラルズ(同・同)は18日、「ビッグハウス花川店」(石狩市樽川6条1丁目5)をリニューアルオープンさせた。設備面の更新と商品品揃えの改変など、清新さをアピールする売り場に切り替えた。(写真は、18日にリニューアルオープンした「ビッグハウス花川店」)

「ビッグハウス花川店」は、石狩手稲通沿いの旧明治乳業牧場跡地に、1996年11月にオープン。当初は、ホームセンター「ビバホーム花川店」と並んでいたが、「ビバホーム」撤退後、同じアークスグループのエルディ(本社・札幌市豊平区)が2012年8月に「カインズホーム花川店」を居抜き出店。アークスグループの食品スーパーとホームセンターが集積する商業施設となった。

 改装に伴って9日間一時休業、冷ケースや什器類を全面更新したほか、バックヤードも刷新、売り場のレイアウトも変更した。ハード面とともに商品の品揃えなどMD(販売政策)も最新のビッグハウスMDに切り替え、価格と品質に清新さを吹き込んだ。

 青果売り場では、サラノバやベビーリーフなどの洋菜、カットサラダの品揃えを充実、水産売り場は「刺身バイキング」や「さかなやの寿司」コーナーの新設、食肉売り場には冷凍の大型パックを豊富に揃え、レンジ調理ですぐ食べられる簡単、便利な商品も拡充した。また、デリカ売り場では、出来たて惣菜を豊富に揃え、ベーカリーコーナーでは、ラルズのオリジナル食パン『グランシャリオ柔』や新規導入したピザ専用の400℃オーブンで焼く10インチピザも提供する。

 店舗面積は約904坪(2987㎡)、駐車台数は「カインズホーム花川店」と共通で600台。年間売上高は30億円規模。店内には、アークスとサンドラッグ(本社・東京都府中市)の合弁会社、サンドラッグエース(同・札幌市東区)の「エスエードラッグ」も入っている。
 
 消費者の買い物スタイルは、コロナ禍で変化しており、食品スーパーでは来店頻度が少なくなっている代わりに一度の買い物点数が多くなる傾向にある。「ビッグハウス花川店」のリニューアルは、こうしたウィズコロナ時代の買い物スタイルに適応させた刷新と言えそう。リニューアルオープン当日は、店内が久々の活気に満ちていた。


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