札幌市に本社を置くアークス(本社・札幌市中央区)、イオン北海道(同・同市白石区)、北雄ラッキー(同・同市手稲区)の株式上場流通3社の7月度売上高前年比が出揃った。各社ともコロナ禍の巣ごもり需要で売上高は前年を超えており、アークスは既存店ベースでも106・4%と高い伸び率を確保した。(写真は、7月24日にグランドオープンした「マックスバリュ日新店」=苫小牧市=の惣菜コーナー)
アークスは、7月分から北海道と東北に分類した集計を開示することになった。北海道の売上高は、全店ベースで前年同月比107・5%、既存店ベースでは同106・9%になった。北海道は、全店、既存店とも今年2月から前年を超えており、6ヵ月連続で前年を上回った。
東北の売上高は、全店ベースで同107・2%、既存店ベースで同105・7%になった。東北は全店、既存店とも昨年11月から前年を上回っており、9ヵ月連続の前年超えとなった。北海道と東北を合計した売上高は、全店ベースが同107・4%、既存店ベースが同106・4%となった。
客数は、北海道が全店同96・7%、既存店同96・1%、東北が全店同98・0%、既存店同97・5%、北海道・東北合計は全店同97・2%、既存店同96・7%になった。客単価は、北海道が全店同111・2%、既存店同111・2%、東北が全店同109・4%、既存店同108・4%、北海道・東北合計は全店同110・4%、既存店同110・0%だった。
イオン北海道の7月売上高は、全店ベースが旧マックスバリュ北海道の吸収合併で前年同月比177・0%、既存店ベースは同101・5%になった。部門別では、衣料が全店ベース同98・2%、既存店ベース同96・9%、食品が全店ベース同211・1%、既存店ベース同101・1%、住居余暇が全店ベース同124・4%、既存店ベース同107・6%になった。
衣料は部屋着などが好調で、住居余暇はサイクル、ヘルス&ビューティーケア用品、花卉などが好調に推移した。 食品は、GMS(大型スーパー)、SM(食品スーパー)、DS(ディスカウントストア)の3部門ともに前年を超えているが、巣ごもり需要が堅調なSM部門が全体を牽引している。7月24日には「マックスバリュ日新店」(苫小牧市)を新規出店した。全体の客数は90台後半で推移、客単価は前年を超えている。
北雄ラッキーの7月売上高は、既存店が前年同月比101・7%。新規出店や閉店がこの1年間なかったため全店と既存店は同じ数値。生鮮食品は好調を維持しているが、酒類やタバコの売れ行きが鈍っている。部門別では衣料が同95%、食品は同102%だった。地域別では、「稚内店」(稚内市)が好調、「シティえんがる店」(紋別郡遠軽町)、「シティびほろ店」(網走郡美幌町)がやや苦戦した。客数は、同93・3%、客単価は同109・0%だった。