イオン北海道初のプロセスセンター、「イオン石狩センター」の建設進行中

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 イオン北海道(本社・札幌市白石区)が、石狩市新港南2丁目で建設を進めている食品加工などを行うプロセス(PC)センター「イオン石狩センター」(仮称)の鉄骨が組みあがってきた。工事は今年2月中旬から始まり現在は6ヵ月目。2021年6月末の竣工まで残り10ヵ月、建設現場は熱気に包まれている。(写真は、鉄骨が姿を見せ始めた仮称「イオン石狩センター」=2020年8月18日午後撮影)

 イオン北海道の前身である旧イオン北海道と旧マックスバリュ北海道は共にこうしたPCセンターを持っておらず、店舗のバックヤードを中心に惣菜商品や水産商品、畜産商品の加工、パック詰めなどを行ってきた。他の食品スーパーの多くが自社PCセンターを所有し、店舗のバックヤード作業を軽減しているのに対し、旧2社はこの面で後れを取っていた。

 新生イオン北海道は、北海道の原材料を使ったオリジナル商品の開発を目標に掲げており、こうした商品開発と生産を行う拠点にするとともに店舗内作業の軽減を目的にPCセンターの建設に踏み切った。
 
 PCセンターの敷地面積は約3万6859坪(12万1636・33㎡)で、そのうち約5333坪(1万7600㎡)を使って鉄骨造の地上2階建てのセンターを建設する。延べ床面積は約8333坪(2万7500㎡)、建物の高さは14m。基礎の工法は杭基礎。設計、監理は西松建設一級建築士事務所(東京都港区)、施工は西松建設札幌支店(札幌市北区)。

 新生イオン北海道は、GMS(大型スーパー)、SuC(スーパーセンター)、SM(食品スーパー)、DS(ディスカウントスーパー)のほか小型食品スーパー、ネットスーパーの6業態を有する総合流通企業。PCセンターは冷凍冷蔵倉庫と食品加工を行ういわば心臓部ともいえる拠点になる。青栁英樹社長は、「品質の良いアウトパック商品を生産して店舗のインストア作業を置き換えていくほか、自前で地域の原材料を使ったオリジナリティのある商品を作る場にしたい」と話している。

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