西友西町店(札幌市西区西町南6)の建物と土地をホームセンターのホーマックが取得していたことが明らかになった。店舗と駐車場を含めた土地面積は約8000坪。取得価格は30億円強と見られる。西友西町店は、賃借期間が残っており、営業は継続する。(写真は、西友西町店を店舗裏の駐車場から望む)
西友西町店は、ショッピングセンター(SC)西町シティフォーラムの核テナントとして1992年に開業。国道5号線沿いに店舗、店舗裏に約1000台が収容できる平面駐車場を配置している。
もともとの土地はコマツが所有していたが、その後西友が米ウォルマートの傘下に入ったため、土地はウォルマート系のファンド会社、有限会社札幌西町が取得していた。
しかし、札幌西町がデォルト(債務不履行)になったことなどから所有者は、エーピーエル・ジャパン・レジデンシャル・ファンド・ワン・インに変更され、同社は昨年11月、入札による売却を行うことを決めていた。
当初の最低入札価格は40億円とされたが、ハードルが高いとして30億7000万円に下げられ、今年3月に入札を実施。道内2社を含めて数社が応札したが、ホーマックが31億円を超える額を提示し一番札で落札した。
ホーマックは、西友西町店から賃借料を得るが、利回りは年間14%とされ、札幌市内中心部のオフィスビルが平均して10%程度の利回りなのと比べても高い利回りの物件と言える。
西友西町店は、賃借期間が7年間程度残っており営業を継続する見通しだが、ホーマックが店舗と駐車場を合わせて8000坪を確保したことになる。