アインホールディングス(本社・札幌市白石区)の2020年4月期のコスメ&ドラッグストア事業は、売上高247億100万円、営業利益1億5700万円で前期比2%の減収、82・6%の営業減益になった。昨年10月の消費増税後の反動減に加え、新型コロナウイルスの影響で臨時休業や時短営業、外出自粛が響いた。(写真は、「アインズ&トルペ ポールタウン店」)
コスメ&ドラッグストア事業では、「アインズ&トルペ」の大都市圏への継続出店に加え、「女性が1時間楽しめるお店」をコンセプトに売り場づくりを進めたほか、ポイントカードをアプリ化、利便性とサービス向上に取り組んだ。期間中の新規出店は、「アインズ&トルペ ボーノ相模大野店」(神奈川県相模原市)、「浅草ROX店」(東京都台東区)、「ペリエ千葉店」(千葉県千葉市)など首都圏に加え、札幌市、仙台市、名古屋市、大阪市、下関市、福岡市など15店舗で、「コレットマーレ桜木町B1店」(横浜市中区)、「三宮ユザワヤ店」(神戸市中央区)など6店舗を閉店、店舗数は63店舗になった。
新型コロナウイルスの影響で臨時休業や時短営業を行った今年2月下旬から売上高が大幅に減少、既存店ベース(41店舗)で売上高は前期比91・3%、客単価は同98・2%、客単価は同93・0%になった。新店を含めた全店ベースでも売上高は同98・3%だった。
21年4月期のコスメ&ドラッグストア事業は、引き続き「アインズ&トルペ」の大都市圏出店を進め、都市圏での知名度向上を図り事業規模拡大を進める。外出自粛による消費者マインドの冷え込みが7月まで続き、インバウンド需要は来年まで回復しない前提で展開を図る。