イオン北海道(本社・札幌市白石区)と北海道ガス(同・同市東区)は、このほど「災害時における支援協力に関する協定」を締結した。災害時の応急対策や復旧対策を円滑に実施、地域の安全・安心な暮らしを支えることを目的にしている。(写真は、イオン北海道本社)
イオン北海道は、大規模災害の発生時も地域の暮らしを支え社会インフラの役割を果たすため、地震や津波を想定した防災訓練を継続的に実施。道をはじめ道内32自治体や企業、病院などと防災協定を締結するなど事業継続に向けた取り組みを進めている。
北ガスは、天然ガスコージェネレーションなど分散型電源の普及拡大に取り組むとともにガス導管などインフラ設備の強靭化、各種訓練の実施を通して災害時のガスの供給安定と対応力強化に努めている。
今回の両社の災害時支援協定では、大規模災害発生時にイオン北海道が北ガスに支援物資の提供および復旧拠点設営用スペースの貸与を行い、北ガスはイオン北海道の店舗にガス供給の継続、優先復旧などエネルギー供給面で最大限のサポートを行うことなどが取り決められている。なお、2020年5月現在で、北ガスがガス供給しているイオン北海道の店舗は35店舗。また、北ガスのコージェネレーション設備はイオン平岡店が導入している。
エネルギー関連企業とのこうした災害時支援協定は、イオン(本社・千葉市美浜区)が北海道電力(同・札幌市中央区)と締結しているが、イオン北海道は初めての協定となる。