ツルハホールディングス(HD、本社・札幌市東区)は、子会社ツルハ(同・同)が展開する全国の「ツルハドラッグ」15店舗を15日に閉店させた。インバウンド向け店舗や市中店舗が含まれているが、ドラッグストア業界で1日でこれだけの店舗を閉店するのは例がない。(写真は、閉店した「ツルハドラッグ洞爺湖温泉店」)
ツルハHDは、インバウンド需要が消失したことなどを受けて主としてインバウンド向け店舗の閉鎖を決めていたが、15日に閉店した店舗は市中の店舗も含まれるなど大量閉店になった。同社は、決算日は5月15日のため閉店日をこの日に合わせたもよう。
閉店店舗は次の通り。
■北海道3店舗・・・「双葉店」(釧路市)、「旭川買物公園通店」(旭川市)、「洞爺湖温泉店」(虻田郡洞爺湖町)
■福岡県3店舗・・・「西鉄天神駅北口店」(福岡市中央区)、「西中州店」(同)、「中州店」(同市博多区)
■京都府2店舗・・・「京都東塩小路店」(京都市下京区)、「四条高倉店」(同)
■東京都1店舗・・・「下北沢南口店」(東京都世田谷区)
■長野店1店舗…「小諸インター店」(小諸市)
■秋田県1店舗・・・「角館店」(仙北市)
■大阪府1店舗・・・「道頓堀中央店」(大阪市中央区)
■兵庫県1店舗・・・「神戸元町店」(神戸市中央区)
■愛知県1店舗・・・「名古屋栄3丁目店」(名古屋市中区)
■高知県1店舗・・・「帯屋町店」(高知市)
ツルハHDは、2020年5月期で全国61店舗を新規出店し、36店舗の閉店を予定していた。閉店予定店舗数の約半分が期末の15日に集中したことになる。