新型コロナウイルスによるインバウンド需要の蒸発で、18都道府県に約180店舗のドラッグストアを展開しているダイコク(本社・大阪市中央区)が北海道の店舗閉鎖を進めている。今年初めまで8店舗を展開していたが既に2店舗を閉店、さらに4月下旬にはもう1店舗を閉店する。(写真は、4月22日に閉店が予定されている「ダイコクドラッグ札幌北2条西2丁目店」)
ダイコクは、2008年に北海道に進出。札幌市内に「地下鉄さっぽろ駅前店」や「札幌南2条店」を出店した後、12年5月に「すすきの駅前店」を出店。その後、17年4月に「狸小路4丁目店」、19年6月に「札幌北2条西2丁目店」、同年7月に「豊水すすきの店」と店舗数を6店舗まで増やしていった。またインバウンドで賑わっていた小樽市に「小樽堺町駐車場前店」、函館市に「函館朝市広場店」を出店、全8店舗を展開していた。
新型コロナウイルスの感染拡大で2月下旬から道内のインバウンド需要は減少、渡航禁止や入国制限などによって事実上、インバウンド需要は蒸発状態。このため、ダイコクは、3月14日に「すすきの駅前店」(札幌市中央区南3条西4丁目2、石原ビル1階)を閉店したのに続き、「小樽堺町駐車場前店」を閉店、さらに4月22日(水)に「札幌北2条西2丁目店」(中央区北2条西2丁目4、マルホビル1階)を閉店する予定。また、「函館朝市店」も休業を継続している。
緊急事態宣言でコロナの影響はさらに深刻になる見通しで、インバウンド向け店舗を多店舗展開していた「ダイコクドラッグ」の無情の撤退がさらに増えそうだ。