北雄ラッキー2020年2月期、2・9%の減収だが純利益は倍増

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 北雄ラッキー(本社・札幌市手稲区)の2020年2月期決算は、売上高399億3500万円、営業利益4億円で前期比2・9%の減収、3・5%の営業減益になったが純利益は前期の胆振東部地震による特別損失計上の反動により2億1900万円と倍増した。売上高営業利益率は1・0%で前期と同じ。(写真は、「ラッキー西岡店」)

 商品別売上高は、生鮮食料品が166億6100万円(前期比2・3%減)、一般食料品が179億2100万円(同2・2%減)、衣料品が32億1300万円(同10・2%減)、住居品が15億1100万円(同2・8%減)。電子マネー付きポイントカード「コジカカード」の利用者を対象にクーポン販促などを実施、「コジカカード」の売り上げ構成比は34・0%と前期より2・7ポイント上昇した。キャッシュレス決済の高まりから流通系電子マネー、交通系電子マネーなどの決済サービスを全店に導入、期末のキャッシュレス決済比率は53・2%になった。
 
 期中に新設店舗や閉鎖店舗はなく19年4月に「ラッキー西岡店」(札幌市豊平区)の改装を実施したほか、20年2月に惣菜工場で働くベトナム人技能実習生36人の専用宿舎を建設した。この宿舎は2階建てで最高70人まで収容できる。
 
 既存店売上高は、前期比97・1%だったが20年2月の単月のみ新型コロナの影響による買い物需要の増加で同103・3%と前年を超えた。客数は同96・8%、客単価は同100・2%。長短借入金は、56億7500万円で前期より7億9100万円減少した。

 21年2月期の業績予想は売上高393億4000万円(20年2月期比1・5%減)、営業利益4億1200万円(同3・0%増)、純利益2億2000万円(同0・1%増)。20年9月に「ラッキー新琴似四番通店」(札幌市北区)の改装を予定している。

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