家具・インテリア量販最大手のニトリ(札幌本社・札幌市北区、東京本社・東京都北区)が標津郡中標津町に進出する。ニトリは道内では比較的人口が多い市に店舗を構えているが、今回は「釧路店」(釧路郡釧路町)に続き町に出店する。(写真は、札幌市豊平区の「ニトリ美園店」)
中標津町は、人口2万3091人(2020年3月末)で、根室管内では根室市の2万4855人(同)に次いで多い。中標津空港を擁するなど内陸にある交通の要衝の町。ニトリは道内に23店舗(内訳はニトリ21店舗、ニトリEXPRESS1店舗、デコホーム1店舗)を出店しているが、道東店舗は「釧路店」が最東端の店舗だった。
今回、中標津町に進出することで最東端店舗が入れ替わる。出店場所は中標津町桜ヶ丘3丁目27ほかで、近くには東武(中標津町)が展開する大型ショッピングセンター「東武サウスヒルズ中標津店」(南町3ー10)がある。店舗面積はニトリの標準店舗より半分ほどの約769坪(2538㎡)。駐車場の収容台数は40台、駐輪場の収容台数は20台、営業時間は最大で午前9時から午後9時。オープン予定日は2020年11月30日。
「ニトリ」の道内店舗21店舗のうち20店舗は札幌市や旭川市、函館市などの市に立地している。「釧路店」は釧路町の商業集積地に出店しているが、釧路町は釧路市と一体となった経済圏を形成しており、市の立地環境とほぼ同じ。今度の「中標津店」は、初の町への出店と位置付けられる。このためニトリ標準店舗より半分の面積となる地方フォーマットの店舗となりそう。