モリワキ(本社・札幌市西区)が展開する食品スーパー「北海市場山鼻店」(同市中央区南22条西7丁目1ー23)は、惣菜商品を強化する。昨年11月のオープンから現在まで惣菜商品をラインナップしていなかったが、このほど東京に本社を置く惣菜専門会社「グゥー」を導入、地域から要望の強かった和惣菜を中心に揃え地域一番店を目指す。(写真は、「北海市場山鼻店」)
「北海市場山鼻店」は、昨年11月にオープンした複合商業施設「アクロスプラザ南22条」内にある食品スーパー。売り場面積は約280坪と一般的な食品スーパーよりは小ぶりだが、ストアコンセプトを「スーパーと百貨店の間の食品スーパー」として「鮮度」や「選ぶ楽しさ」、「値ごろ感」を訴求、プチリッチの店舗感をつくり込んで地域の買いものニーズの取り込みを図っている。
鮮度の良い生鮮3品(青果・水産・畜産)が特徴だが、開店時に揃えられなかったのが惣菜部門。導入が決まっていた惣菜専門企業が突然キャンセル。オープン時に食品スーパーの定番である「惣菜」がない状態で開店せざるを得なかった。
オープンから半年ほど経過、売り上げも計画通り推移してオペレーションも平準化してきたため、かねてから課題だった惣菜の導入を進めることにした。
導入するのは、東京証券取引所1部上場で専門店や食品スーパーなどを手掛けるオリンピックグループ(本社・東京都国分寺市)の子会社グゥー(同・東京都渋谷区)。グゥーは首都圏や北海道の百貨店、駅ビル、ショッピングセンターなどにテナント出店、約50店舗を展開している。北海道では札幌エスタや丸井今井札幌店、東急札幌店、新さっぽろサンピアザなどに出店している。
今回は、食品スーパー内への初の出店で、煮物や和え物、創作料理などを販売する。現在は、陳列方法やアイテムの選定などテスト販売の段階で動向を見極めて、本格スタートする。モリワキの今野一彦副社長は、「デパ地下の惣菜をプラスすることで、家チカスーパーとして地域一番店を目指したい」と話している。