食品スーパー、ダイイチ(本社・帯広市)の2019年11月度の売上高前年比は、既存店売上高104・9%と2ヵ月連続で前年を超えた。SM(食品スーパー)各社が前年超えに苦しんでいる中で、ダイイチの健闘ぶりが目立っている。(写真は、旭川ブロックの「ダイイチ東光店」)

 同社はこの1年間、新規出店がなかったため既存店と全店売上高が同じ数値。今年の11月は、暦の関係で前年より土曜日が1回多かったことや、旭川ブロックで「コープさっぽろ」の2店舗閉店、札幌ブロックで「イトーヨーカドー恵庭店」の閉店、帯広ブロックで「いちまる」の2店舗閉店などが好影響を与えた。

 また、4月に増床した「白樺店」(帯広市)も大きくプラスに貢献している。さらに、カテゴリー別に売り込む商品を決めた「パワーアイテム」の伸びも寄与している。

 部門別売上高前年比は次の通り。
■青果 104・8%
■水産 101・6%
■畜産 107・1%
■惣菜 105・4%
■デイリー 107・3%
■日用雑貨 100・0%
■その他 98・1%
 客数は102・7%、客単価は102・2%だった。

 12月は日曜日から始まり前年より土曜日が1回少ない上に年末商戦ということもあり、SM各社はポイント10倍の展開を繰り広げ、電子マネー支払いで1ヵ月間5%引きを続けるSMもある。ダイイチも対抗策をとるが前年超えは微妙な情勢という。


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