ダイイチは同じ十勝地域を地盤とする食品スーパーのいちまると資本・業務提携することで昨年11月に合意していたが、ダイイチがいちまるの第三者割当を引き受け、出資比率は14・8%になる見通しだ。大証ジャスダック市場に上場しているダイイチは連結決算の対象にならない19%を上限にいちまる株を保有するとしていたが、結果的に15%届かない範囲で落ち着いた。(写真は、帯広市のダイイチ本社)
 
 ダイイチといちまるとの資本・業務提携は、いちまる救済色が強く、第三者割当増資の引き受けとともに4月からは共同仕入れ、共同配送でいちまるの財務改善を促していくものと見られる。
 
 業界の関心は、ダイイチがいちまるとの関係をどの程度強めていくかということだった。提携の発表時点ではいちまる株の19%を上限にするとしたが、昨年末ころには11%程度になりそうだという情報が流れたこともある。
 
 結果的に引き受けることになったのは14・8%。上限としていた19%と業界情報として流れた11%の丁度中間で落ち着いた。
 
 ダイイチが3日に発表した第一四半期決算(2011年10~12月)によると、帯広地区は39億900万円(前年同期間比1・2%増)、旭川地区29億2500万円(同5・2%増)、札幌地区13億2800万円(同10・7%増)で全体では81億6600万円(同4・1%増)になった。札幌地区では昨年12月22日に3番目の店舗となる発寒中央駅前店がオープンし札幌地区の売上増に大きく貢献した。 なお、既存店売上げの平均も2・8%と堅調だった。
 



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