住生活グループのLIXIL(リクシル)ビバは、札幌市手稲区富丘に大型ホームセンター(HC)「スーパービバホーム」を建設する方向で調整しているが、施設内に食品スーパーのダイイチが出店する情報が飛び交っている。一時はダイエーの進出話が持ち上がっていたが立ち消えになり、ダイイチの店舗進出が候補にあがっているという。ダイイチは、そのほかにも厚別区のホーマック厚別東店への居抜き出店も検討しているとされている。(写真左はスーパービバホームの建設予定地、右はホーマック厚別東店)
スーパービバホームの出店場所は、手稲区富丘の国道5号線沿いで中古車販売センターの跡地約7300坪。スーパービバホームの出店を報じた北方ジャーナル(昨年8月26日付公式ブログ)によると、『延床面積約1万坪で、地階と屋上に駐車場を設け売場面積は約5000坪。駐車台数は1階店舗前を含めて900台でオープンは来秋以降』としている。
ダイイチは帯広に本社を置く食品スーパーで札幌市内には八軒店(西区、2004年7月開業)、白石神社前店(白石区、08年7月開業)に続き昨年12月末に発寒中央駅前店(西区)をオープンさせた。
八軒店、白石神社前店はいずれも年間20億円程度の売上げがあり、発寒中央駅前店と合わせて札幌市内60億円の売上げが射程距離にある。
同社では、以前から札幌市内で5店舗体制を敷き、エリアドミナントによる効率アップを図ることを表明。昨年12月26日には営業本部長を20年間務めてきた鈴木達雄副社長が社長に就任、業界では出店ペースが早まると見られている。
手稲区富丘の「スーパービバホーム」は大型ホームセンターと食品スーパーが同一施設内に一体化した形態とされており、昨年10月ころにはダイエーが出店する方向で検討されていた。
しかし、業界筋によると、ダイエーの出店話は立ち消えになってダイイチの線が濃厚になっているという。
また、ダイイチは厚別区に13年春の「スーパーデポ厚別店」の開業によって閉鎖されるホーマック厚別東店への居抜き出店話も浮上している。