札幌市に本社を置く食品スーパー(SM)3社の2019年8月度の売上高前年比によると、既存店はアークス(本社・札幌市中央区)と北雄ラッキー(同・同市手稲区)は前年を割り込み、マックスバリュ北海道(同・同市中央区)は前年を超えて差が出た。(写真は、「マックスバリュ栗山店」)

 アークスは、新店を含む全店売上高が前年同月比100・4%と1ヵ月ぶりに前年を超えたが、既存店売上高は同99・8%と2ヵ月連続で前年を下回った。夏物商品の売れ行きが良く、月の後半も特売をしなくても夏物商品の販売が好調で売り上げを底堅くした。客数は全店が同99・7%、既存店が同99・2%となり、全店・既存店ともに2019年4月から5ヵ月連続で前年より減少している。客単価は、全店が同100・7%、既存店が同100・5%となった。

 マックスバリュ北海道は、全店売上高が前年同月比102・8%、既存店売上高が同102・0%となった。月の前半は猛暑で飲料、アイス類が二桁の伸び、畜産も伸びた。お盆以降は日用品やタバコ関係で消費増税前の駆け込み需要が徐々に表れた。同社は客数と客単価を開示していないが、客数は前年並み、客単価は2%ほど伸びたもようだ。7月26日にオープンした函館市の「マックスバリュ深堀店」は計画を上回る売り上げが続いており好調。

 北雄ラッキーは、新店や閉店がこの1年間なかったため全店と既存店が同じ数値で、売上高は前年同月比97・6%になった。客数は同96・6%、客単価は同101・1%。お盆までは好調に推移したがお盆以降は伸び悩んだ。売上高の10%弱を占める衣料品は、7月より伸びたものの前年同月に届かなかった。

 各社ともに9月に入ってからトイレットペーパーや洗剤など日用品関連で駆け込み需要が出ている。ただ、前年は胆振東部地震後の買い物需要が大きく伸びたため、前年の売上高には各社とも届かない見込み。


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