国分北海道(本社・札幌市中央区)は11日、札幌市中央区の京王プラザホテル札幌で「2019酒類総合展示会」を開催した。国分北海道の提案ブースのほか道内外132の酒造メーカーが地酒などの新商品を出展、量販店や一般酒販店、料飲店などから約600人が来場した。(写真は、国分北海道のオリジナル商品の国産ピュアモルトウイスキー『岳樺』)

 この酒類総合展示会は、国分北海道が毎年9月に実施、秋冬物の新商品提案を行う場としてスーパーやドラッグストア、酒販店、料飲店の台頭者などが来場する恒例イベント。
 国分北海道がオリジナル酒類として初披露したのが、国産ピュアモルトウイスキー『岳樺』(だけかんば)。北海道の食材に合うように国分北海道と本坊酒造(鹿児島市)が共同で開発したもので、蜂蜜やドライフルーツのような甘い香りと心地良いピートの香りがあり、滑らかな口当たりと豊かなコクを併せ持つモルトウイスキー。
 アルコール分43%で内容量700ml、4800円(税抜き)。国分北海道は、道内限定で初回3000本を道内土産店や空港売店、量販店などで販売する。

 また、食材の新提案としてアイヌの食を国分北海道の管理栄養士チームがアレンジしたメニューを出展。20年4月にオープンする白老郡白老町の民族共生象徴空間『ウポポイ』を機にさらにアイヌ文化への関心が高まると見て、スーパーなどの売り場提案として紹介。エゾシカ肉や鮭の料理、オハウ(煮込み汁)などを試供品として振る舞った。
 国分北海道の黒澤良一社長は、「消費増税で酒類の販売環境は見通せないが、商品提案、売り場提案を積極的に行っていきたい」と話していた。
(写真は、アイヌの食と酒の売り場提案ブース)


6人の方がこの記事に「いいんでない!」と言っています。