「中央スーパー羽幌店」、7月28日で36年間の営業を終了

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 留萌管内で5店舗を展開する中央スーパー(本社・留萌市)は、7月28日(日)で「羽幌店」(苫前郡羽幌町)の営業を終了する。1983年2月に羽幌町内に店舗を構えてから36年、店舗移転などを経ながらも町民に親しまれた「チューオー」が姿を消す。(写真は、7月28日で閉店する「中央スーパー羽幌店」)

 中央スーパーは、人口減少や少子高齢化が進む地方を地盤としているほか、同じ創業者一族のホテル経営への投資シフトなどの影響もあって厳しい経営を続けている。一時はアークス(本社・札幌市中央区)の子会社、ふじ(同・旭川市、現道北アークス)と業務提携、活路を求めたが思うような結果を出せなかったことから、今年6月には提携を解消した。

 代わって中央スーパーは、コープさっぽろ(本部・札幌市西区)と業務提携に向けた交渉を進めており、9月末の正式合意に向け準備作業を進めている。そうした中、羽幌町内には「中央スーパー」の店舗と「コープさっぽろ」の店舗があることから競合を避ける方が得策と判断し、「中央スーパー」は店舗閉鎖を決めた。
 
 コープさっぽろは、2014年4月25日に「はぼろ店」をオープンさせたが、店舗を構えたのはかつて中央スーパー羽幌店があった「ハートタウンほぼろ」の1階部分。当時はライバル同士だったが、今回の業務提携に向けた取り組みの中で中央スーパーが譲歩した形だ。

 なお、中央スーパーでは、道北アークスとの提携解消に伴い「アークスRARAカード」の取り扱いも終了、代わってサツドラホールディングス(本社・札幌市北区)の関係会社、リージョナルマーケティング(同・同)の地域共通ポイントカード「EZOCA(エゾカ)」の取り扱いに向け準備を進めている。

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