流通専門紙「日経MJ」が6月26日付紙面で「2018年度小売業売上高ランキング」を発表した。その中に登場する北海道の常連組で順位変動があった。それはマックスバリュ北海道(本社・札幌市中央区)がアークス(同・同)子会社のラルズ(同・同)を30年ぶりに抜いたこと。マックスバリュ北海道は来年3月1日にイオン北海道(同・同市白石区)と合併することになっており、単体では最後の営業年度になる19年度もラルズを抜けるかどうかに業界の関心が集まっている。(写真は、札幌市東区の「マックスバリュ北40条店」)

 今から33年前の帝国情報北海道版に掲載された「道内有力スーパー1986年度売上高ランキング」(コープさっぽろは対象外)を見ると、1位は北雄ラッキー(売上高218億812万円)、2位は札幌フードセンター(マックスバリュ北海道の前身、同214億3680万円)、3位は定鉄商事(札幌東急ストアを経て現在はアークスグループの東光ストア、同207億6350万円)で、ラルズの前身である大丸スーパーは7位(同145億8598万円)だった。

 順位が大きく変わったのは、大丸スーパーと金市舘の店舗運営部門である丸友産業が合併してラルズが誕生した1989年以降。その後のラルズは、コーセーやイチワ、三島など道内地方スーパーを次々に子会社化、2002年には福原と共同で持ち株会社アークスを設立、売り上げを大きく伸ばしていった。地域再編などによってラルズは札幌圏と胆振圏を中心に店舗展開するようになった。

 一方、札幌フードセンターは、ジャスコ(現イオン)との関係を深め、道内でスーパー事業を展開していた北海道ジャスコと合併。その後も王子サービスセンターの店舗承継、ジョイの合併、ダイエーの道内スーパー事業やいちまる店舗の承継などを重ねてきた。

 2社はM&Aや事業承継を積極的に行ってきたため、売上高を大きく伸長させてきたが、常にラルズはマックスバリュ北海道よりも上位にランクインしていた。それが今回の日経MJ2018年度小売業売上高ランキングで、マックスバリュ北海道が30年ぶりにラルズを抜いた。マックスバリュ北海道1292億8100万円、ラルズ1286億円でその差は6億8100万円。小型店舗1店舗分くらいマックスバリュ北海道がリードした格好だ。店舗数は18年度末で87店舗と73店舗。

 マックスバリュ北海道は20年3月にイオン北海道が吸収合併する形で経営統合するため、19年度がマックスバリュ北海道の名前が残る最後の営業年度。19年度もラルズより上位で終えられるかどうか、2社の競い合う音が聞こえてきそうだ。
※2019年7月12日記事一部修正しました。


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