帯広本拠の食品スーパー、ダイイチの札幌市内3店舗目となる「発寒中央駅前店」がオープンまで秒読み段階を迎えている。10日時点で建物は完成しており前面駐車場の舗装や駐車枠ラインの整備も終え、商品搬入を待つばかりという状況。同じく帯広に本店を置く手芸、洋裁の専門店マリエッタも隣接して同時オープンする予定。(写真はダイイチ発寒中央駅前店=12月10日撮影)
オープン日は20日前後とされているが繰り上げられる可能性もある。10日時点では、建物は完成しておりダイイチの店舗カラーである緑のラインと橙色のバック、赤字の店舗ロゴがくっきりと見えている。
建物設置者は、エムジーリース(東京都千代田区)で、店舗面積は2730㎡となっているが、この面積はダイイチとマリエッタを合算した面積。
マリエッタは帯広に本店を置く手芸、洋裁、生地、毛糸などのほか生活雑貨を扱う店舗を展開している。道内に16店舗があり札幌市内にはイオン西岡ショッピングセンター内に店舗を構えている。今回の店舗には文具、アクセサリーなどのサンシェルも入る。
ダイイチは、札幌市内に八軒店(西区、2004年7月開業)と白石神社前店(白石区、08年7月開業)を展開している。
ダイイチが札幌に進出してきた7年前と比べて、市内の食品スーパーは一段と価格競争が激しくなっており、DS(ディスカウント)路線を取らないダイイチ店舗が消費者の支持を得るかどうかが注目される。
ただ、「鮮度や品質、品揃えだけでは札幌のマーケットでは戦えない。価格面でも対抗していく」(ダイイチ)としているため、周辺のJR生鮮市場発寒店、ラルズマート発寒店、イオン発寒ショッピングセンター、北雄ラッキー発寒店、ジョイ西町店など競合店舗と消費者の奪い合いが激しくなっていきそうだ。
ダイイチの札幌2店舗の年間売上高は約50億円で利益も稼ぎ出しているという。今回の発寒中央駅前店の年間売上高は20億円を見込んでいる。