セコマ(本社・札幌市中央区)と勇払郡厚真町は、「まちづくり連携協定」と「災害協定」を締結した。20日、その調印式が厚真町京町の総合福祉センターで行われ、丸谷智保社長と宮坂尚市朗町長が協定書に署名した。※動画はこちらの画像↓をクリックしてご覧ください。
(写真は、セコマと厚真町の協定調印式。左から宮坂尚市朗町長、丸谷智保社長)
昨年9月に発生した胆振東部地震では、セイコーマート厚真店やハマナスクラブ厚真店を通じた物資供給、ハセガワストアのキッチンカーを使用した避難所への焼鳥弁当の提供など、セコマグループと厚真町は協力して緊急対応を行ってきた。また、セコマグループは、JAとまこまい広域(本所・厚真町)と連携して地元産ハスカップを利用したアイスをこれまでに85万個販売するなど地域の産物を利用した商品開発も行ってきた。
今回、こうした経過を踏まえ、さらに踏み込んだ協働を行うため、「まちづくり連携協定」と「災害協定」を締結することにした。
調印式で宮坂町長は、「大規模な災害を経験して応急期の食糧確保、支援物資確保は考えていた以上に難しいことがわかった。発災時に備えておくことが大事で、セコマと防災協定を結べるのは心強い。課題は山積しており、災害復旧は遠く険しいが、厚真町の潜在力は失われていない。輝きを取り戻す取り組みをセコマと協働しながら進めたい」と話した。
また、丸谷社長は、「現在も続いている地震被害の大きさにあらためて思いを馳せている。協定を機にさらに復興と発展に協力したい」と話し、厚真産ハスカップに続きじゃがいもや米の利用、さらに倒壊した樹木の再利用について店舗等で可能かどうか検討していくことを明らかにした。
厚真町が、まちづくりに関する協定を結ぶのは札幌市立大学にいて2例目で災害協定はセコマが初めて。一方、セコマがまちづくり協定を結ぶのは札幌市、滝川市、紋別市に続いて4例目、災害時物資供給協定などを含めた自治体との協定は29例目になる。