北雄ラッキー(本社・札幌市手稲区)が、2店舗限定でスマートフォンなどによる店内撮影をOKにした。店舗の商品などをSNSなどで発信してもらい、購買の動機付けに繋げてもらうのが目的。北海道の食品スーパーで店内撮OKは、コープさっぽろ(本部・札幌市西区)も実施している。(写真は、店内撮影OKになった「ラッキー西岡店」で記者がスマホ撮影した果物コーナー。西岡店では、果物がよく売れるそうだ)

 北雄ラッキーで店内撮影が自由にできるのは「山の手店」(札幌市西区)と「西岡店」(同市豊平区)。「山の手店」は、2014年7月の建て替え時から店内撮影OKだったが、「西岡店」は4月13日のリニューアルオープンからOKにした。
 食品スーパーなどでは、原則として買い物客が店内撮影をすることを禁止している。価格や陳列法にノウハウがあったり、他の買い物客の顔が写ったりしてSNSなどで発信されれば支障が出る可能性があるためだ。

 道内では、こうしたデメリットよりユニークな商品や美味しい商品を買い物客の自由に撮影してもらい、店舗の訴求力を高めた方が得策と全店で解禁したのがコープさっぽろ。同生協は昨年4月から全店舗でのスマホなどによる撮影ができるようになっている。
 美味しそうな商品や見事な陳列ディスプレー、ユニークな手書きPOPなどスマホで写したくなる素材がスーパーには多い。店内撮影OKによって買い物はもちろんのこと、買い物以外でも楽しめる空間づくりがスーパー同士で活発になれば来店客も増えそうだ。
※2019年4月19日記事一部修正しました。


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