食品スーパーのダイイチ(本社・帯広市)は12日、帯広市白樺16条西2丁目の「白樺店」をリニューアルオープンさせた。売り場面積を約500坪(1650㎡)から約750坪(2475㎡)に増床、地域の住民が集えるコミュニティ空間を充実させ、買い物だけではない交流拠点としての利用を訴求する。(写真は、リニューアルオープンした「ダイイチ白樺店」)
(写真は、「おためしキッチン」)
「白樺店」は、1998年にオープンした店舗でダイイチの十勝地区では売上高1位の店舗。ツルハやサツドラ、ゲオなどが集積したショッピングセンター「ドリームタウン白樺」の核店舗と位置付けられている。
同じ建物内で営業していたジョイフルエーケー(本社・札幌市東区)の「グッドー白樺店」閉店に伴い、そのスペースを賃借してダイイチの売り場を拡大した。4月1日から10日間休業して改装、「おためしキッチン」と名付けた新商品やイチオシ商品を専門スタッフが紹介する試食ブースを設置したほか、栄養機能商品や機能性表示食品など健康カテゴリーの品揃えを強化、サラダやカットフルーツの売り場も広げた。贈り物や自宅用の花の売り場も大幅に広げた。レジは通常レジ2台、セミセルフレジ6台、完全セルフレジ6台の計14台。
こうした物販スペース以外にもパブリック・イートインコーナーをこれまでの10倍に広げて81席を用意、無料WiーFiやコンセントも完備した。また、地域の住民が集い学習や運動が出来る「地域支縁くらぶ白樺」教室やヤマハの音楽・英語教室など、コト消費に繋がる分野も強化している。
(写真は、81席のパブリック・イートインスペース)
(写真は、地域支縁クラブ「白樺」)
鈴木達雄社長は、「地域の人たちが一日中ここで過ごせるような憩いの場にしたい。モノの提供だけでなくコミュニティ空間として店舗の提供価値を高めていく」と話している。
現在、ダイイチの売り上げナンバーワン店舗は、旭川地区の「花咲店」(春光1条8丁目店舗面積約700坪=約2310㎡)。今回の増床によって「白樺店」は年間売り上げ30億円を超える同社の一番店になりそう。