食品スーパーの津司は、来年5月に「卸売スーパー手稲店」を札幌市手稲区前田4条7丁目の旧ダイエー手稲店跡に移転する。現在の店舗は旧ポスフール手稲店跡を利用していたが、オープン6年が経過し広面積での運営ノウハウも確立できたため、さらにひと回り大きい店舗面積が確保できる旧ダイエー手稲店跡を選んだ。土地建物を所有しているのは加森観光の親会社に当たる登別温泉ケーブルだが、店舗設置者は加森観光。(写真は、卸売スーパー手稲店が居抜き出店する旧ダイエー手稲店)
 
 津司が手稲区手稲本町2条5丁目の旧ポスフール手稲店に「卸売スーパー手稲店」を居抜き出店したのは、2005年6月。比較的小規模の食品スーパーを展開していた同社が取り組んだ初の大型店舗だった。
 
 店舗面積は約4290㎡で、一般の買い物客のほか業務店や卸業者に向けて販売しているが、販売管理費を抑えたEDLP(エブリデイ・ロー・プライス)が特徴で郊外や地方からのまとめ買いの需要が多いという。
 
 来年5月に移転する旧ダイエー手稲店跡は手稲稲積公園の西側に立地し、ヤマダ電機も入居していたことがあったが退店後は空き状態が続いていた。登記簿謄本によると土地建物とも登別温泉ケーブル。土地建物には、北海道ダイエーを抵当権者として18億367万円、北陸銀行を根抵当権者として13億円がそれぞれ設定されている。
 
 店舗面積は約6750㎡。1階が駐車場で2階が店舗部分。駐車台数は450台、駐輪台数は150台。営業時間は午前8時から午後8時。
 
 津司は、現在札幌市内に卸売スーパーを7店、岩見沢と美唄にそれぞれ1店、FC(フランチャイズ)店を千歳1、釧路4、稚内1に展開している。
 
 今年7月には、かつてコープさっぽろ美しが丘店として営業していた店舗跡に居抜き出店している。美しが丘店の所有者は北海道空港の関連会社、セントラルリーシングシステム。


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