東光ストアは、下期にかけて店舗リニューアルを実施する計画だ。清田区と中央区の各1店舗ずつを対象に什器類の入れ替えなどを行い年末商戦に備える。加固正好社長は、「アークスグループ入りして2年、グループ入りした効果が出ている。この勢いを持続させるために既存店リニューアルを行い、新店も模索していきたい」と言う。(写真は、東光ストア本社)
東光ストアは、2年前の10月にアークスグループ入りした。札幌東急ストアとして30数年に亘り札幌市民に親しまれてきただけに、当初は店舗名の変更や仕入先の変更による客離れが心配された。
しかし、札幌に進出してきた当初の店舗名が東光ストアだったことから高齢の消費者などには違和感がなく、仕入先も東京の東急ストア本部のルートからラルズが仕入れている地場ルートへの変更によって地域密着度が高まったため、既存店売上げは前年をキープしている。
加固社長は、アークスグループ入りした効果として①意識改革が進んだ②アークスの仕入れルートを使い、アークスグループ価格で個別仕入れが可能になった③アークスグループ「RARAカード」の効果が出てきた――の3点を挙げる。
アークスグループの8月中間決算での利益貢献度で東光ストアは二番目に位置しており、アークス道内グループ7社の中で最も勢いづいている。東光ストアでは、滞っていた店舗リニューアルを実施して勢いをさらに高めていく考え。
リニューアルが予定されているのは清田区の築21年の店舗と中央区の築17年の店舗。清田区店舗は5~6年前に一度リニューアルをしたが、周辺に競合店舗が相次いで進出。このため再度リニューアルして什器類を変更、鮮度管理を徹底することで競争力を高める。
中央区店舗は一度もリニューアルしておらず、手を入れることで年末商戦に備える。
東光ストアでは、900~1500㎡級の新店やショッピングセンター内への出店などを進めたい考えで、ブランドイメージの良さを維持しながら成長戦略を具体化していく。