食品スーパーで東京証券取引所ジャスダック市場に上場しているダイイチ(本社・帯広市)の2018年10月度の売上高前年比が2日、開示された。それによると、既存店売上高は、前年同月比99・9%になり、昨年10月度から1年ぶりに前年同月を割り込んだ。(写真は、ダイイチの帯広地区で売り上げナンバーワンの「白樺店」)

 同社は、昨年10月に新規店舗として「豊岡店」(旭川市)をホクレンショップ跡に居抜き出店、ちょうど1年が経過してオール既存店扱いになった。先月の9月は、震災後の反動増もあって前年同月より二ケタ増を記録したが、10月はその勢いが鈍り平常ペースに戻った。

 部門別売上高前年比は、次の通り。
■青果 103・4%
■水産 101・3%
■畜産 98・6%
■惣菜 99・9%
■デイリー 101・1%
■一般食品 99・0%
■日用雑貨 100・2%
■その他 83・3%

 客数は、同99・1%、客単価は同100・8%だった。10月売上高が前年に届かなかったのは、9月の反動減という影響も想定される。11月の売り上げ動向によっては個人消費の冷え込み懸念が顕在化する可能性もある。


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