震度7に達した北海道胆振東部地震から2週間が経過したが、イオン北海道(本社・札幌市白石区)の「静内店」(日高郡新ひだか町静内末広町)が営業を再開できずにいる。地震による建物の損傷が大きいためで現在も補修、復旧工事を継続している。(写真は、イオン静内店=2016年9月14日午後撮影)
新ひだか町静内地区は、今回の大地震で震度5強を記録した。イオン北海道の「静内店」は、6日朝から店頭入り口での販売を開始するとともに建物内部の状況を調査。その結果、損傷が大きく補修工事を行う必要があると判断、買い物客の安全確保が確認できるまで当面の営業を見合わせることにした。店頭販売は12日まで続けた。
現在の静内店は、イオン北海道の前身、マイカル北海道が1998年11月に静内中心部にあった旧店舗を移転新築した建物。その時に店舗名をニチイからサティに転換している。その後、マイカル北海道はポスフールに社名変更したが、2007年にイオン子会社になり11年に「イオン静内店」に店舗名を転換した。敷地面積は、約1万1200坪(約3万8900㎡)で、建物は2階建て、延べ床面積は約3300坪(約1万3000㎡)。
イオン北海道の売り場以外のテナント18店舗(ケンタッキーフライドチキン、ミスタードーナツ、キャンドゥなど)も営業を見合わせている。同社では、「一刻も早くお客さまへの商品・サービスの提供をすべく早期再開に向けて全力で復旧活動を行っています」(広報)としているが、営業再開の日時は見通せていない。
イオン北海道の「イオン」、「イオンスーパーセンター」全40店舗と小型食品スーパー「まいばすけっと」36店舗のうち臨時休業しているのは静内店のみとなっている。なお、北海道のイオングループである食品スーパーの「マックスバリュ静内店」は通常営業している。