家電量販店大手のヤマダ電機が、9月2日のテックランド名寄店を皮切りに9日には旧丸井今井室蘭店跡にテックランド室蘭店、さらに年末にはテックランド網走店を相次いで開店する。さらに、紋別市でもまもなくテックランド紋別店の建設に着工する予定で、ヤマダ電機の道内地方展開が加速する。室蘭店以外はいずれも店舗面積が1500㎡程度の小型家電量販店。今後、商圏人口2万人程度が見込める地方での出店を加速していく。(写真はテックランド札幌本店。ヤマダ電機は大型店から小型店舗に切り替えて地方展開を加速する)
ヤマダ電機は、これまで道内では札幌をはじめ中核都市などに大型店を出店してきた。札幌市内に9店舗、旭川や函館、釧路にそれぞれ2店舗、小樽、苫小牧、石狩、岩見沢、千歳、滝川、留萌、帯広、北見、稚内に1店舗ずつの合計25店舗を出店している。
9月9日にオープン予定のテックランド室蘭店は旧丸井今井室蘭店を取り壊して建設を進めており、店舗面積約2600㎡とこれまでのヤマダ電機店舗と比べて面積は小さい。
名寄、網走、紋別の店舗はさらに店舗面積が小さく、敷地面積4000㎡、店舗面積1500㎡、駐車台数50台から――という同社が進める地方展開の小型標準タイプ。
テックランド名寄店は、同市徳田に立地し9月2日がオープン日。デンコードーがフランチャイズで展開するケーズデンキの向かいに位置する。
テックランド網走店は12月19日がオープン予定。つくしが丘に立地し、食品スーパー、シティ網走の向かい。近くにはベスト電器が営業している。
また、テックランド紋別店はまもなく着工する。ホーマックやシティ紋別、ツルハが集積する一角に建設、名寄と同じく近くにはデンコードーがフランチャイズのケーズデンキが営業している。
道内のヤマダ電機店舗はこれまで佐武建設(長野市)―田畑建設(江差町)が建設してきた。唯一の例外はテックランド札幌苗穂店で、この店舗は関東建創(群馬県高崎市)が建設した。
今回の小型店舗は、名寄、網走は佐武―田畑が建設するが、紋別は大木建設(広島県福山市)が建設する。