「スーパーセンタートライアル小樽朝里店」、10月初旬開店に向け準備着々

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 トライアルカンパニー(本社・福岡市東区)が2018年10月初旬に小樽市新光5丁目にオープンさせる「スーパーセンタートライアル小樽朝里店」の建設工事が急ピッチで進んでいる。既に「TRIAL」の名前が入ったポールサインが高々と掲げられ、初出店を地元市民にアピールしている。小樽初のディスカウントスーパー(DS)は買い物需要をどれだけ取り込むだろうか。IMG_3615(写真は、10月初旬のオープンに向けて最終段階に入っている「スーパーセンタートライアル小樽朝里店」。右奥が店舗)

「スーパーセンタートライアル小樽朝里店」は、トライアルカンパニーの道内23店舗目として建設中。今年3月の道庁への大規模小売店舗立地法の申請時では「TRIAL小樽新光店」の名称だったが、旧朝里村に属し、今でも施設名に多く採用されている「朝里」を冠した店舗名に変更した。

 店舗面積は約1140坪(3762㎡)で、食品、ドラッグ、日用雑貨などをコンパクトに配置した一般的なトライアル店舗のフォーマットを採用。低価格で地域の消費者を引き寄せてワンストップで買い物需要を喚起するMD(マーチャンダイジング=商品政策)を採用している。

 5月末から建設工事が始まり、8月中旬の段階ではトライアル店舗特有の外観が整い、建屋はほぼ完成している。店舗の立地場所は、新光地区だけでなく山間部を通るルートを使えば小樽中心部からも近く、広範囲に消費者を呼び込めそう。低価格志向は今後ますます強まりそうで、本格的DSの登場はその受け皿になりそうだ。

 トライアルカンパニーの2018年3月期の売上高は約3452億円で売上総利益は117億4800万円。粗利益率(売上総利益率)は3・4%。ちなみにアークスの粗利率は24・7%、マックスバリュ北海道は21・9%(いずれも18年2月期)、ダイイチは25・5%(17年9月期)。ただし、トライアルカンパニーは不動産賃貸収入148億3500万円、その他収入64億7100万円があり売上総利益と合計した営業総利益は330億5500万円になっており営業総利益率は、9・5%に跳ね上がる。

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