サツドラホールディングス(HD、本社・札幌市北区)は22日、2018年5月期(17年5月16日~18年5月15日)の連結決算を発表した。売上高は784億8200万円、経常利益は7億7400万円で、売上高営業利益率は0・98%。17年5月期に決算期間を変更したため前年度との比較をしていない。IMG_4280 (3)(写真は、札幌市北区のサツドラHD本社)

 期中にドラッグストア13店舗を新規出店した一方、経営効率化を図るためドラッグストア3店舗、調剤薬局1店舗を閉店した。18年5月15日現在で道内にドラッグストア169店舗、調剤薬局9店舗を展開している。

 インバウンドフォーマットの店舗は、新規2店舗を出店、期末で道内外に22店舗を運営。17年8月に「台湾札幌薬粧有限公司」を設立、台湾で2店舗を運営している。

 低価格戦略は、販促冊子「サツドラマンスリー」の月間特売商品に加えて数ヵ月にわたって特売商品を展開する「サツ安超プライス」を昨年度から導入、アイテム数を拡大しながら継続的に実施した。北海道共通ポイントカード「EZOCA」の会員数は150万人を超えて道内世帯カバー率も50%を超えた。

 売上総利益(粗利)は187億6600万円で、粗利率は23・9%。店舗の減損損失4億900万円を特別損失に計上したことなどによって純利益は1億4300万円にとどまった。19年5月期は、売上高860億円、経常利益6億円と9・6%の増収、22・6%の経常減益を予想している。減益になるのは、インバウンド向け店舗を中心に新規21店舗の出店、デジタルトランスフォーメーションによる新しい標準化に向けた取り組みなど設備投資が先行するため。


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