札幌に本社を置く株式上場食品スーパー3社の2018年5月度の売上高前年比が出揃った。既存店ベースでいずれも前年を割り込むなど厳しい状況が続いている。(写真は、ラルズが運営する小樽市の「スーパーアークス奥沢店」)
アークス(本社・札幌市中央区)の5月度売上高は、全店ベースが対前年同月比98・6%、既存店は同98・3%で全店、既存店ともに3ヵ月連続で前年を割り込んだ。客数は、全店ベースが同97・3%、既存店ベースが同97・1%で全店は昨年5月から、既存店は昨年8月から前年割れが続いている。客単価は、全店ベースが同101・4%、既存店ベースが同101・3%になった。
マックスバリュ北海道(同・同)の5月度売上高は、全店ベースが対前年同月比102・0%、既存店ベースが99・5%になった。新規出店3店舗が好調に推移したため全店ベースでは前年を超えた。既存店ベースではリニューアル店舗が健闘したものの閉店4店舗の影響もあって、前年割れした。これによって2010年9月以来(15年3月の消費増税反動減は除く)、7年7ヵ月続いた既存店の前年超えが終わった。
北雄ラッキー(同・同市手稲区)の5月度売上高は、全店ベースが対前年同月比97・2%、既存店ベースが同94・9%だった。客数は、既存店ベースで同96・4%、客単価は既存店ベースで同98・4%になった。
大型連休の天候不順も影響して畜産部門が伸びず、総じて生鮮3品が不振だった。酒・ビールは昨年5月にビール価格是正の駆け込み需要が若干あったことの反動が出た。
※2018年6月19日記事一部訂正しました。 マックスバリュ北海道の既存店売上高前年比が100%を超えたのは、2010年9月からでした。