アークス(本社・札幌市中央区)は24日、札幌市中央区の札幌パークホテルで第57期の株主総会を開催した。昨年より38人多い871人の株主が参加、66分間で終了した。IMG_3503(写真は、札幌パークホテル玄関に掲げられた株主総会の看板)

 総会では、5人の株主が①人手不足時代の人員確保策について②9月のシステム統合の投資額と効果について③廃プラスチツク対策など社会貢献について④M&Aの備えについて⑤役員賞与について――と5つの質問を行った。
 ⑤の役員賞与は、「低すぎるのではないか。もっと上げても良いのでは」というもので、議長の横山清社長は「こんなありがたい質問は初めて」と答えた。剰余金処分や取締役12人の選任、役員賞与支給の3つの議案は賛成多数で了承された。

 その後、会場を移動して株主懇談会が行われた。横山社長は、「今日の総会は非常にレベルの高い質問やありがたい意見をいただいた。世の中は、ボタン1つ押すだけ、声を出すだけでモノが届く時代が来ると言われているが、人心の時代、人の心は絶対に必要だ、ただモノが来れば良いというものではないという意見もある。まさに人心の時代はこの会場にありと受け止めている」と挨拶。

 続けて、「私は、嫌々ながらこの業界に入ったようなものだが、58年目にして『もっともっとやるぞ』という気持ちが高まってきた。皆さんと一緒に食生活をしっかりと担っていける企業になりたい」と決意を示し乾杯の音頭を取った。

 会場には、アークス傘下の食品スーパーなどで販売している惣菜商品やパン、寿司、フルーツなどが振る舞われ、株主たちは思い思いに口に運びながらアークスの役員らと懇談していた。


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