セブンーイレブン・ジャパン(本社・東京都千代田区)が、道内1000店舗に向けて今週、怒涛の出店を実施する。18日から20日にかけて道内で一気に10店舗を出店、20日には1000店を達成する見通し。1978年の北海道上陸から40年で大台に乗る。IMG_2536(写真は、18日にオープンする「札幌北10条東店」)
IMG_2532(写真は、19日にオープンする「札幌南1条西6丁目店」)

 セブン―イレブンの北海道の店舗数は、2016年2月末が941店舗、17年2月末959店舗、18年2月末988店舗と増えてきた。オーナーのフランチャイズ(FC)店舗が大半のため契約期間満了で閉店するところもあり、店舗を純増させていくのは容易ではない。

 セブン―イレブン・ジャパンにとって、道内のトップコンビニである地場のセイコーマート(本社・札幌市中央区)の店舗数を超えるのは悲願と言ってもよい。そのセイコーマートは71年の1号店をFC出店して以降、10年に1000店舗を達成している。それから8年、セイコーマートにはまだ追い付かないものの、セブンが大台に乗せる日が来た。

 札幌近郊では、18日に「札幌北10条東店」(東区北10条東2丁目1―1)、19日に「札幌南1条西6丁目店」(中央区南1条西6丁目9)、20日に「札幌東苗穂1条店」(東区東苗穂1条2丁目3―27)、「江別文京台店」(江別市文京台31―1)がオープン。

IMG_2538(写真は、20日にオープンする「東苗穂1条店」)
IMG_2557 (2)(写真は、20日にオープンする「江別文京台店」)

 他都市では19日に「帯広東4条店」(帯広市東4条南20丁目19)、「函館五稜郭公園前店」(函館市五稜郭町30―1)、20日に「西帯店」(帯広市西24条南2丁目1―4)、「函館昭和2丁目店」(函館市昭和2丁目28―1)、「豊浦旭町店」(虻田郡豊浦町字旭町44―1)がオープンし、18~20日の3日間で10店舗の新規出店になる。

 セブン―イレブン・ジャパンが、道内1000店舗体制を4月と設定して出店を急いだことを物語るのは、「札幌東苗穂1条店」のケース。この店舗はセイコーマート跡へセブンーイレブンが居抜き出店したもの。これまで、セイコーマートがセブン店舗跡に出店したことはあっても、逆のケースは殆どなかった。今年前半に1000店舗体制を実現することがセブン―イレブン・ジャパンの重要課題だったことがうかがえる。

 セイコーマートもセブン―イレブンも1号店から1000店舗達成までほぼ40年を要している。その後、セイコーマートは8年間で総店舗数を100店舗強、増やしてきた。道内各地でコンビニ店舗は飽和に近い状況になっており、FC店舗の後継者難などとも重なり閉店圧力がかかるのは必至。セイコーマートはFC店から直営店へのシフトでこうした閉店圧力を吸収してきた。セブン―イレブンにとって大台突破は、茨の道への突入とも言える。


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