マックスバリュ北海道(本社・札幌市中央区)が、初の都心型店舗となる「マックスバリュ北1条東6丁目店」(仮称)の建設工事を進めている。工事は2月から始まり現在は基礎工事の段階。これから4ヵ月を掛けて建屋建設作業などを行い、8月にオープンさせる。(写真は、仮称「マックスバリュ北1条東6丁目店」の建設工事)
建設地の北1東6は、北1条通に面したカトリック北1条教会の隣接地約1660坪(5478㎡)。土地は同教会の所有で一般住宅や教会施設などが建っていたが、2月までに取り壊されて更地になり店舗建設が始まった。店舗の設計、監理はマキタ設計事務所(札幌市白石区)、施工は荒井建設(本社・旭川市)札幌支店(札幌市豊平区)。店舗は北2条側に配置して正方形に近い形で、売り場面積は約493坪(1630㎡)と同社の一般的な店舗よりやや小さくなる。
同社が展開する店舗の内で最も都心に近い店舗は「マックスバリュマルヤマクラス店」(南1西27)と「フードセンター円山店」(大通西23)だが、今回の店舗はさらに都心部に位置する。
新店舗が建設される創成川イーストと呼ばれる地域は、北海道ガス跡地を利用した北4東6再開発や、JR苗穂駅移転・高架に伴う北3東11再開発などが目白押しで人口増が見込まれる。
ただ、同社にはこうした都心型店舗の運営ノウハウが十分に蓄積されていないのが実情。吹き抜け構造を採用したり、新たなスタイルのイートインコーナーなどハード面で工夫することが決まっているが、客層に応じた販売戦略(MD=マーチャンダイジング)も不可欠になる。
新店舗は、奇しくもサッポロファクトリーフロンティア館1階(北1東4)にある「東光ストアサッポロファクトリー店」との一騎打ちになる。マックスバリュ北海道と東光ストア(本社・札幌市白石区)は、前身の札幌フードセンターと札幌東急ストアの時代に地下鉄沿線で繰り広げた出店競争が語り草になっている。あれから20数年が経過、今度はイオングループとアークスグループが都心部で角突き合わす最前線になりそうだ。