マックスバリュ北海道(本社・札幌市中央区)の3~11月決算は、売上高927億5200万円、営業利益4100万円になり前年同期間比1・3%の増収、75・6%の営業減益になった。純利益は店舗の減損損失、店舗閉鎖損失など特別損失の発生で2億4600万円の赤字だった。通期は、黒字見通し。P1030507(写真は、マックスバリュ北海道の本社)

 同社の3~11月は、客数が前年同期間比98・1%、客単価は同103・3%で売上高は同101・3%になった。既存店売上高は、同102・1%になり、2010年9月から消費増税の駆け込み需要の反動があった15年3月を除き7年2ヵ月、前年を超えた。
 
 販売費及び一般管理費(販管費)は、新入社員の採用増、人件費増加、3店舗の新店投資と既存店活性化費用、ポイントカード関連費用増加で同103・3%になり営業利益を圧迫した。
 同社は、店舗の減損損失などによって3~11月の第3四半期までは純利益段階で赤字のパターンが続く。例年12~2月の売上総利益、営業総利益が、各四半期と比較して10億円超増えて販管費を吸収、大幅な営業増益になって純利益段階でも黒字化になる。

 17年2月期通期のうち、12~2月の売上総利益、営業利益の割合はアークスが26・3%、31%であるのに対して、マックスバリュ北海道は27・9%、86・8%を占めており、12~3月の利益貢献度が極めて高い収益構造になっている。

 今期の12~2月を前期と同程度に手堅く見積もっても、通期の売上総利益は268億5700万円で17年2月期より5億円以上増え、営業利益も前期の12億8700万円より増加が見込まれる。この結果、純利益で3~11月までの赤字を補い4億5000万円の黒字確保を予想する。


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