イトーヨーカ堂(本社・東京都千代田区)は、下期に約60億円を投じてGMS(総合スーパー)の食品売り場をテコ入れするが、全国11ゾーンの中から各1店舗をモデル店舗として集中投資する。北海道では、「イトーヨーカドー福住店」(札幌市豊平区福住2条1丁目)がモデル店になっている。(写真は、イトーヨーカドー福住店)
イトーヨーカ堂の2018年2月期第2四半期決算は、19億円の赤字となった。原因の1つが食品部門の減収。下期以降、食品強化のために全国で約60億円を投入して食品売り場のテコ入れを行うことを決めている。
10月にリニューアルした福島県郡山市のヨーカ堂グループの「ヨークベニマル横塚店」をモデル店舗と位置づけ、「東京ゾーン」、「神奈川ゾーン」、「埼玉ゾーン」、「千葉ゾーン」、「北海道ゾーン」、「東北・北関東ゾーン」、「信越・中京ゾーン」、「西日本ゾーン」、「アリオゾーン」、「食品館ゾーン」、「プライスゾーン」の全国11ゾーンの中からモデル店舗を1店舗選び、1つのゾーンに4~5億円を投入する。
北海道のモデル店舗の位置づけになったのは「イトーヨーカドー福住店」。12月に入って段階的にリニューアル、「新体感型フードエリア」として、「ザンギショップ」、「おむすび屋」、「おかずバイキング」など新しい取り組みを実施している。福住店の成果を見ながら、今後道内の他店舗への水平展開を進めていく。