旭川市の東光地区で食品スーパーが相次いで店舗増強を行っている。9月末にリニーアルを終えた「ホクレンショップ東光店」、移転増床工事を進めている「ダイイチ東光店」、店舗建て替え中の「ビッグハウス東光店」――北海道の食品スーパー業界で最もホットな地区になっている。(写真は、9月末に先行リニューアルしたホクレンショップ東光店)
食品スーパー業界は、店舗過剰で売り上げ競争が過熱している。低価格戦争、ポイント戦争、均一価格戦争、チラシ戦争など同じ食品スーパー同士もさることながら、コンビニエンスストア、ドラッグストア、ホームセンターを見据えた総力戦の様相。
中でも、食品スーパーは個店の競争で絶対負けられない防衛ラインと言うべき地区がある。旭川・東光地区もそのひとつだ。この地区では、軌を一にして店舗増強が進められている。
最初にリニューアル工事を終えたのは「ホクレンショップ東光店」(東光11条4丁目)。9月後半に4日間休業してリニューアルオープン。店舗を運営するホクレン商事(本社・札幌市北区)は9月15日に「豊岡店」を閉店(その後、ダイイチが居抜き出店)しており、旭川での地盤沈下は何としても食い止めたい。「東光店」は、その戦略店舗の位置づけ。
9月25日から建て替え休業しているのが、道北アークス(本社・旭川市)の「ビッグハウス東光店」(東光10条7丁目)。旧店舗は3階建て、店舗面積約854坪だったが、新店舗は平屋一部2階建てで店舗面積約770坪になる。新店舗は「ビッグハウス」から「スーパーアークス」になって11月下旬にオープンする予定。
(写真は、建て替え中の道北アークス店舗。スーパーアークスの文字が見える。)
続いて、ダイイチ(本社・帯広市)は10月初旬から「東光店」(東光12条6丁目)の移転増床工事に入っている。同社は650坪程度の広さを標準フォーマット店舗にしており、テナントスペースを自社売場に増強、11月中旬にオープンさせる。
(写真は、ダイイチ東光店の増床工事)
さらに、ダイゼン(本社・旭川市)も東光8条1丁目に自社の小型食品スーパー「DZマート」を核にしたショッピングセンターの新設を計画している。そのほかにもマックスバリュ北海道(本社・札幌市中央区)の「ザ・ビッグ宮前通店」、コープさっぽろ(本部・札幌市西区)の「コープさっぽろツインハープ店」も同じ商圏で争っている。年末商戦に向けて、東光地区の局地戦はより激しくなる。