ホクノーが「健康ステーション」開設、食品スーパーが地域住民の健康拠点に

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 札幌市厚別区で食品スーパーを展開しているホクノー(本社・札幌市厚別区)は6日、旗艦店の「中央店」(もみじ台北7丁目1―2)2階に地域住民の健康をサポートする「健康ステーション」を開設した。経済産業省の健康寿命延伸産業創出推進事業の一環で、高齢化率の高いもみじ台地区の住民の健康増進を後押しする。来年2月17日まで3ヵ月間開設して成果を検証したうえで常設の可能性を探る。IMG_9052(写真は、開所式で行われた関係者によるテープカット。中央がホクノーの野地秀一社長)

 ホクノーが開設した「健康ステーション」は、食や健康などをテーマにした様々な講座や運動教室の提供、定期的に行う医師や保健師による健康相談、高齢者の困りごとを住民同士で解決する「お助け隊」など、もみじ台地区の高齢者が健康で安心して暮らせるように後押しする拠点。

 凸版印刷のスキームを活用してホクノーが中心になり、シニア関連事業を進めるポロワッカ(本社・札幌市中央区)や地域の自治会、地域の医療機関などが協力して実践する。経産省の補助事業に認定されており、補助金を活用するため実施するサービスはすべて無料。

 中央店2階の旧ゲームコーナーを利用して専用カウンターを設け、健康相談ができる個別ブースも設置。また講座を開く教室も用意した。

 この日行われた開所式には関係者や地域住民ら約100人が参加。ホクノーの野地秀一社長は、「もみじ台地区の高齢化率は44・8%で多くの方が独居。こうした方々の健康維持にはバランスの良い食事と適度な運動が必要。健康ステーションを気軽に利用してもらい、健康に関心を持ってもらうとともにコミュニケーションの場としても利用してもらいたい」と挨拶した。

 また、もみじ台自治連合会の東健二郎会長は、「この取り組みは住民もスーパーもWinWinの関係になる。大いに活用して、地域住民が集まる場になればと願う。市内では最も高い高齢化率の地区なので、将来的には社会福祉や困りごとなど全て情報が得られる、もみじ台地区の社会福祉ステーションになれば素晴らしい」と述べた。

 その後、関係者によるテープカットが行われ、参加者全員で椅子に座ったまま手軽にできる体操で汗を流した。なお、ホクノーは、スマートフォンのアプリで歩数に応じて健康ポイントを付与、ホクノーのポイントと合算して買い物に使えるようする。
IMG_9061(開所式を記念して参加者全員で椅子に座ったままでできる体操も行なった=写真)

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