「鉄東店」に続き「湯の川店」30日閉店、「ドムドムハンバーガー」北海道から姿消す

流通

 旧ダイエーの残像とも言える「ドムドムハンバーガー」の店舗が北海道から消える。かつてダイエー店舗には必ずと言ってよいほどあった「ドムドムハンバーガー」。18日に閉店した「鉄東店」(東区北10条東5丁目)に続き30日には函館市内の「イオン湯の川店」も閉店、北海道から完全撤退する。FullSizeRender.jpg1
FullSizeRender(写真は、閉店したドムドムハンバーガー鉄東店=上。店内には閉店のお知らせが立てかけられている=下)

 イオン子会社のダイエー(本社・東京都江東区)は、今年5月、子会社のオレンジフードコート(同・同)が全国展開していたドムドムハンバーガーの事業をホテルやゴルフ場運営会社のレンブラントホールディングス(同・神奈川県厚木市)に売却。同社はドムドムフードサービス(同・同)を設立して事業を承継した。

 ドムドムハンバーガーは、1970年2月から日本で最初のハンバーガーチェーンとして事業をスタート、ダイエー店舗内を中心に最盛期は全国350店舗を展開していた。しかし、ライバルチェーンとの競争やダイエーの不振で出店が停滞。ダイエーは迷走の果てにイオン傘下となり、ドムドムハンバーガーもリストラ事業の一つに浮上していた。
 
「ドムドムハンバーガー鉄東店」は、JR北海道の鉄東社宅跡を利用して1997年にダイエーのフランチャイズ店舗を運営する北海道ジェイ・アール・ダイエーが「鉄東北10条店」としてオープンさせた際にテナントとして出店。ダイエー店舗は2004年に閉店、その後、北海道ジェイ・アール・フレッシュネス・リテールが「JR生鮮市場北10条店」、ツルハが「ツルハドラッグ北10条店」を居抜き出店したが、ドムドムハンバーガーは営業を継続していた。

 今回、ドムドムハンバーガー事業の売却で、「鉄東店」は9月18日に約20年の歴史に終止符を打った。最後に残った「イオン湯の川店」も30日には閉店、北海道のダイエーがイオン北海道に承継されて看板が消えたのに続き、「ドムドムハンバーガー」も北海道から姿を消す。なお、全国では約50店舗が引き続き営業している。

関連記事

SUPPORTER

SUPPORTER